**吸血鬼と暴走族**[完]
俺は慧と同じ様に手を重ねた
狼夜は嬉しそうに優しく微笑んだ
ドキン
…そんな風に微笑まないでよ
俺は………---
狼「……どうした?冷音。」
蒼・藍「どうしたの?」
紫「大丈夫ですか?」
え………?
………何が?
冷「大丈夫だけど………。
何故?」
俺は首を傾げた
すると、刃の細い指が俺の目に近づく
俺は咄嗟に目を閉じた
刃の指は俺の閉じた目の下を優しくなぞった
刃の指が離れていくのを感じて目を開き、刃の指を見ると、刃の指は濡れていた
刃「…泣いてるぞ?」
………………は?
何で泣いてるの…………?
泣くなっっっ!!!
あの時は泣かなかったのにっっっ!!!
何で………………
今涙が出るの……………?
慧「………………冷音。」
……………ごまかせ
今まで通りに……………
いつもそうしてきたじゃん
何で?
唇は開くのに、声が出ない
狼夜は俺を優しく抱き包む
ふわっ
狼夜の香りの良い香水の香りが鼻腔を擽る
狼「……大丈夫だ、冷音。
俺たちにはお前の心は分からない。
だがな、冷音の闇を背負うことは出来る。」