思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜


駅に到着して、這うように電車から降りた。

「いっ…たっ…」


立ち上がることもままならず、ホームの柱にしがみつく。


しばらくそのまま耐えてみたけど、痛みは範囲を拡げるばかり。

吐き気もあるけど、吐けない。

飲み過ぎちゃったか…


「さいっ、てぇー」


何とか治れ、と気合いを入れるも思いは届かない。


次第に意識は遠のいて私はそのまま前のめりになり、座り込んで果てに倒れてしまった。
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