思い出したい恋心 〜三十路女の甘え方〜
「たぶん、一つ遅い電車で俺が駅に着いたらホームで倒れていたんだ」
「うん」
酔いは覚めていたけど、喉がスッキリしない。
「誰かが救急車呼んでくれたみたいで、救急車が来たところだった。
運ばれるのが香澄ちゃんで、もう俺ビックリしてさ」
「ごめんなさい」
「急性胃腸炎らしい。朝になったら帰ってもいいって。まだ痛い?」
「ううん、嘘みたいに痛くない」
「よかった」
一通りの状況を説明してくれて、もう痛くないという私の言葉に安堵した雄介さん。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。