リア恋DASH!
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「有川、サンキューな。」


学校の前で、立ち止まり羽鳥は振り返りそういった。

「あれで大丈夫だった?」


「うん。」


「ねえっ羽鳥はあの子が好きなんでしょ?

 なんでこんなことするの?」


「さあな。」


「さあなって?」


「笑って欲しかったんだ。たぶん…」


「笑って欲しい?」


「うるせーな、どうでもいいだろ。」


「どうでも、って、

 人に彼女のふりなんかやらせといて、

 そんな言い方無いじゃん。」


「リアルに興味ないオタク女にいったってわかんねえよ。」


「なんですって!」


「うっぜえなあ。

 とにかくもう、俺に関わらなくていいから。


 これで彼女役は終わりだから。


 おつかれさん。」



「羽鳥!」


羽鳥はあたしを無視して、駅に向かって走っていった。


なによ、なによ、

もう、あんたなんかに関わるんじゃなかったわよ。



安土さんて人と話す、

羽鳥の笑顔は甘くてちょっとさみしそうだった。










 
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