あなたは笑顔で…



しばらく歩いてみて気付いたこと。


みんな、楽しそうに笑ってる……


さっきの子供たち、お店にいる人、急いで仕事に行く人……




私が気付いていないだけで、ニンゲンは、本当はこんなにも笑顔の多い生き物なのかもしれない……


きっと、気づけたのは光のお陰ね……



「……………」



いつの間にかまた光のことを考えてるいわ…


すべての考えが光に繋がるって……私、変態みたいね。



「はぁ………」



ため息をついて私はまた街をふらふら歩いて行った。


その内人通りも段々と少なくなっていき、さっきよりもまだ歩きやすくなっている。


お店も開いていることだし……ちょっと見ていこうかしら……?


何となくそう思いたって目の前のお店に入ってみる。


扉についているベルがチリンとなって、店員の「いらっしゃいませー!」と言う声が聞こえる。



とりあえず品物をふらふら見ましょうか。


お金ないからあまり意味はないのだけれど……


お店にはマグカップや写真立て、ちょっとしたアクセサリーが売っていた。


ここが雑貨屋と言うものね……


……お金がなくても結構見て回るだけで楽しいものだわ。


そのまま私は少しうきうきした気持ちで品物を見ていた。



「………?」



………気のせいかしら……


今、視線を感じたような……


周りを少しきょろきょろしてみるが、店員以外誰もいないように見える。



「……気のせい、か……」



そう結論付けてまた品物を見て回る。



「あ……これ……」



私が見つけたのはゴールドのひまわりのネックレス。


何となく目に入ってしまった……


ひまわりって……光のイメージがあるわよね。


だから目に入ったのかしら……


思わず手に取り眺めてしまう。


この前のひまわり畑を思い出してつい笑みが溢れる。


端から見たらきっとおかしい人だと思われるわね。


そんなことを考える私ではないけれど。


そんなことを密かに思いながら熱心にネックレスを眺める。



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