You are my light
改めて前を向くと、みんなポカーンとして私たちを見ていた。
うわ、今更ながらにこんなやり取りを見られていたなんて恥ずかしい。
「とりあえず自己紹介からでいいかな。僕の名前は芹沢 音。こっちが芹沢 奏で僕の双子の兄。大樹はいいとして、そこにいる人がマナさん」
よろしく、と軽く挨拶を交わす。
かな兄は言わずもがないじけてるけど。
「質問があれば聞いていいよ。答えられるものなら答えてあげる」
ね、満月?と聞かれて頷きを返す。
ここまで来たら、あのことに関連すること以外隠すものなんてないしね。
じゃあ、と一番最初に口を開いたのは涼。
「えっと、芹沢さん……は理事長ですよね?」
「え!!そうなのっ?」
「気づいてなかったのかよ」
驚く莉都に蒼介が呆れる。
「あ、どっかで見たことある思ってたら理事長やったんかー」
納得納得、と頷く朱雀。
自分たちの学校の理事長ぐらいは覚えようよ。
「三人とも」
「「「???」」」
ニコリと涼が莉都、朱雀、蒼介に顔を向ける。
「うるさいよ?」
シーン、となる部屋。
涼、相も変わらず怖いですね。
久しぶりに見たよ、黒い笑顔の涼。