君のところへあと少し。

39

「あはははははは!
なんかもうコントみたいじゃん、ハルちゃん達!」


昨日の話をしたら、抱腹絶倒。

コントって…

「だってさぁ、いきなりだよ?
いきなりなんてないよー。そりゃ、ナリは童貞じゃないから余裕があるんだろうけどさぁ、私バージンだしさ〜。」

「え?ハルちゃん未経験?」
「ウン、そう。キスだってナリが初めて。なのによー?いきなりなんだもん。」

固まった日和、

驚きが隠せないようだ。
「マジ?ナリくん、知ってる?」
「知らない…と、思う。」

はあ、とため息をつく日和。
「ハルちゃん、それは言わなきゃ。でないと痛い目にあうよ。
痛いしキツイんだから。」

ギョッとする。
まさか、まさかだけども。

「それって自分で言わなきゃなんだよね?」

「あたりまえでしょ⁈他人が言っても意味ないよ。
今日なの?もしかして…」

あやややや。
今日の夜エッチします、って顔に出てるの⁇

真っ赤になりながら「わかんない」とだけ答える。

「んー、じゃあさ、奏呼んでオトコ心レクチャーしてもらう?」
「ヒヨちゃんが見せてくれたら参考になるのになぁ。」

「ば、バカ言わないでよ‼見せるわけないでしょ!」



3時間くらい、どうなるだのああなるだのレクチャーを受け、なんとか知識だけは追いついたかな?

昼間にナリから、仕事終わったらお前んちいくから、とメールがきていた。

緊張する。


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