東京ロマネスク~冷酷な将校の殉愛~《完》
いよいよ…栗原中尉が動き出したと見える。


『帝内庁』の病院勤務かーーー・・・



中尉程度の軍医で…栗原中尉は一体どんな手を使ったんだ…



まぁ、天使の力を使えば…簡単か…



「お酒…お持ちしました」



椿が盆に沢山の徳利を並べ、やって来た。



「おいっ!?椿…当主の妻が何してるんだ!?そんな事は使用人にさせておけ」



「でも、みんな忙しそうで…」



「いいから…お前は座れ」



俺は椿を強引に隣に座らせた。






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