SS男子の落とし方
パッと咲也君の前に出た。


「どうした?」

咲也君も立ち止まる。


「先程は助けて頂き
ありがとうございました!」

ペコリと頭を下げた。


「はいはい。
ガキでも出来んだから、
次はちゃんとお使いしろよ。」


ポンポンと私の頭を軽く叩くと、
咲也君は再び歩き出した。



「どこまで歩くの?」


後ろを振り返ると
二人分の足跡が長く長く続いていた。
いつまで続くのかな。



「さぁ?」


咲也君がカキ氷を頬張る。


「咲也君って...
イチゴ味、苦手でしょ?」


「さぁ?」


「さっきから、氷のとこしか食べてないよ?」


「...うるせぇ。」
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