SS男子の落とし方

「頑張ったら、大学でも一緒に帰れるかもしんねぇな。」

机に肘をついて顔を乗せると、ふっと柔和な笑みで見つめてくる。


「一緒...?
咲也君も同じ大学志望してるの?」


「まぁね、学部は違うけど。
一番家から近いし、学費も安く済むから。」


「勿体無いよ!!
咲也君ならもっと上のレベル行けるよ!?」


「先生みたいなこと言うね。
環境も良さそうだし、偏差値とかあんまり気にしないからいいでしょ?」

ふわーっと欠伸をする咲也君。


「それに芽衣もいたら退屈しないしね。」


まぁ咲也君のことだから、色々考えた結果なんだろけど、すごく勿体無い気がする。

私は嬉しいし、勉強の励みになるけど...
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