僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「なんか親戚の紹介みたいなんだけどね?
大手のすごい営業マンらしいわよ?
これで秋篠さんも安心ね」


「安心? 何が?」


「結婚よ」


「結婚!?」


俺は思わず飲み掛けの味噌汁を吐き出しそうになった。


「そりゃそうでしょ?
彩菜ちゃんもいい年なんだから。
相手の方も結婚前提で考えてるらしいし」


結婚・・・? 彩菜が・・・?


柊哉は茶碗を持ったまま固まった。


「柊哉、どうしたの? 柊哉?」


彩菜が結婚・・・


母親の呼びかけにも反応せず固まる柊哉。


そこまで話が進んでたんか・・・


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