大好きなんだよ!!



しかもオレと一緒に補習受けてんのは、男。



寂しすぎねぇ!?



だけど、その男はオレの友達の夏生(なつき)だったりするから、まだマシだ。



「高橋!!」


「うっせーな!!聞いてるよ!!」


「じゃあこの問題解いてみろ。説明聞いてたなら解けるだろ?」



―……は?


このおっさん、絶対オレのことバカにしてる。


解けないから補習に出てるんだっつーの。



「はーい。オレが解きまーす。」



火花を散らすオレとおっさんの間に入ったのは夏生。


勝手に黒板の前に立った夏生は、陽気に鼻歌なんか歌いながらチョークを手に取る。


そのまま考える様子すら見せずにすらすらと問題を解いていった。




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