神様修行はじめます! 其の三
広い広い庭園を滑り抜き、ようやく屋敷の正面へ到着した。
これがまた、デーンとご立派な完全和風調のお屋敷で!
なんだっけ? ほらあの・・・そう、10円玉!
10円玉の模様の建造物にソックリ!
なるほど元は由緒正しい家柄ってのも頷けるよ。
入り口に大勢の人間が並んで、あたし達の到着を待ち構えていた。
全員地面にヒザをつき、ズラッと平伏している。
あたし達は牛車から順番に降りていった。
「門川当主様、本日はようお越し下しゃりました」
平伏しているうちの一人が、頭を下げながら挨拶を始めた。
「わざわざのお運び、感謝の言葉もおじゃりませぬ」
「端境の当主殿、突然申し訳ない」
「とんでもおじゃりませぬ。こちらこそ深く深くお詫び申し上げまする」
「どうか頭を上げて欲しい。当主殿」
ゆっくりと当主が顔を上げた。
その顔を見た瞬間、あたしは心の中でブッ!と吹き出してしまった。
危うく口から息が漏れそうになって、絹糸が、さり気なくあたしの足元に猫パンチをした。
し・・・しかたないじゃん!
お岩さんのノドだって今、変な音したよ!?
あれ、絶対に笑いこらえてる音だよ!?
だってだって、この人って・・・・・
麻呂じゃん!!!
麻呂! 完璧に麻呂! どこまでも麻呂!
真っ白に塗りたくられた顔面も麻呂。
白塗りのオデコ部分に描かれた眉も、麻呂眉。
唇の真ん中部分に強調して塗られた口紅も、おちょぼな麻呂仕様。
着ている衣装も、頭の上の帽子みたいなのも、平安貴族風。
芝居がかった言葉遣いといい・・・
志村〇んのバカ殿平安バージョンじゃん!!
わざとやってんの!? 余興!? サービス精神!?
これがまた、デーンとご立派な完全和風調のお屋敷で!
なんだっけ? ほらあの・・・そう、10円玉!
10円玉の模様の建造物にソックリ!
なるほど元は由緒正しい家柄ってのも頷けるよ。
入り口に大勢の人間が並んで、あたし達の到着を待ち構えていた。
全員地面にヒザをつき、ズラッと平伏している。
あたし達は牛車から順番に降りていった。
「門川当主様、本日はようお越し下しゃりました」
平伏しているうちの一人が、頭を下げながら挨拶を始めた。
「わざわざのお運び、感謝の言葉もおじゃりませぬ」
「端境の当主殿、突然申し訳ない」
「とんでもおじゃりませぬ。こちらこそ深く深くお詫び申し上げまする」
「どうか頭を上げて欲しい。当主殿」
ゆっくりと当主が顔を上げた。
その顔を見た瞬間、あたしは心の中でブッ!と吹き出してしまった。
危うく口から息が漏れそうになって、絹糸が、さり気なくあたしの足元に猫パンチをした。
し・・・しかたないじゃん!
お岩さんのノドだって今、変な音したよ!?
あれ、絶対に笑いこらえてる音だよ!?
だってだって、この人って・・・・・
麻呂じゃん!!!
麻呂! 完璧に麻呂! どこまでも麻呂!
真っ白に塗りたくられた顔面も麻呂。
白塗りのオデコ部分に描かれた眉も、麻呂眉。
唇の真ん中部分に強調して塗られた口紅も、おちょぼな麻呂仕様。
着ている衣装も、頭の上の帽子みたいなのも、平安貴族風。
芝居がかった言葉遣いといい・・・
志村〇んのバカ殿平安バージョンじゃん!!
わざとやってんの!? 余興!? サービス精神!?