神様修行はじめます! 其の三
案内に従って、門川君を先頭にゾロゾロ屋敷を進んでいく。
見晴らしの良い渡り廊下みたいな所を案内された。
白石を敷き詰めた庭。大きな池。
池にかかる朱塗りの反り橋。平橋。大小の中島。
その全貌が眺められる。ほ~・・・最高のロケーション~。
結構良い人じゃん、この人。
門川君が当主とはいえ、一族秘伝の儀式に招待してくれるなんてさ。
人は見かけで判断しちゃダメだよね。
お歯黒はちょっと怖いけど。まぁこれも文化よ文化。
・・・・・ん?
進むにつれて、体が何かを感じ始める。
なんていうか・・・エネルギーみたいなもの。
場の中にエネルギーが漂っていて、それが皮膚の感覚を刺激する。
あたしが感じ取れるぐらいだから、当然みんなも気が付いた。
「当主よ、これは何かの?」
「儀式に必要な、力場の高まりにおじゃりまする」
「ずいぶんと圧縮された力を、進行方向から感じる気がするが?」
「さすがは門川当主様。お察しの通りにおじゃりまする」
ちりちりとした刺激がジワジワと増していく。
気のせいか、じんわりと熱さまで感じるような。
「この力を溜める為に、麻呂が屋敷を離れる事が叶いませんでした」
申し訳なさそうなマロ当主さんがそう言った。
そのために、当主みずから屋敷に缶詰状態だったって事か。
廊下の行き止まりは、池に乗り出すように突然に途切れていた。
あれ? なんにも無いや。なんで?
でも力は確かにそこから感じられる。
見晴らしの良い渡り廊下みたいな所を案内された。
白石を敷き詰めた庭。大きな池。
池にかかる朱塗りの反り橋。平橋。大小の中島。
その全貌が眺められる。ほ~・・・最高のロケーション~。
結構良い人じゃん、この人。
門川君が当主とはいえ、一族秘伝の儀式に招待してくれるなんてさ。
人は見かけで判断しちゃダメだよね。
お歯黒はちょっと怖いけど。まぁこれも文化よ文化。
・・・・・ん?
進むにつれて、体が何かを感じ始める。
なんていうか・・・エネルギーみたいなもの。
場の中にエネルギーが漂っていて、それが皮膚の感覚を刺激する。
あたしが感じ取れるぐらいだから、当然みんなも気が付いた。
「当主よ、これは何かの?」
「儀式に必要な、力場の高まりにおじゃりまする」
「ずいぶんと圧縮された力を、進行方向から感じる気がするが?」
「さすがは門川当主様。お察しの通りにおじゃりまする」
ちりちりとした刺激がジワジワと増していく。
気のせいか、じんわりと熱さまで感じるような。
「この力を溜める為に、麻呂が屋敷を離れる事が叶いませんでした」
申し訳なさそうなマロ当主さんがそう言った。
そのために、当主みずから屋敷に缶詰状態だったって事か。
廊下の行き止まりは、池に乗り出すように突然に途切れていた。
あれ? なんにも無いや。なんで?
でも力は確かにそこから感じられる。