神様修行はじめます! 其の三
マロ当主さんがその場に膝を折り、両手で印を組んだ。
「しばらく、お待ちを・・・」
そのまま両目を閉じ、何も言わず、ひたすら気を集中する。
ほどなくして・・・
―― キンッ! ――
と空気を震わす音がした。
同時に目の前の行き止まり部分に、透き通るような大きな薄黄色の三角形が現れた。
おわっ!? なにこれ!?
ぶおん、と再び空気が振動し、三角形の中に突如として小部屋が出現する。
今の今まで何も存在していなかった空間に、白い壁に囲まれた小部屋が建っている。
ほへー、スゴイ。これが端境一族の結界術なの?
良く分かんないけど、とにかくスゴイや!
あたしは思わずパチパチ拍手した。門川君も感嘆の声を上げる。
「結界術で長期封印し、それを瞬時に呼び出したか。・・・見事だ」
「恐れ入りまする」
マロさんが小部屋の出入り口らしい部分の簾を捲り上げた。
「ささ、この中でおじゃりまする。皆様どうぞ」
門川君を先頭にあたし達は順番に入っていった。
「お邪魔しま~っす。さ、しま子もおいで」
「うあ~~」
「あ、少々お待ち下さい! 天内のお嬢様!」
セバスチャンさんが慌ててこっちに伸ばした手が頭にぶつかる。いて。
「しばらく、お待ちを・・・」
そのまま両目を閉じ、何も言わず、ひたすら気を集中する。
ほどなくして・・・
―― キンッ! ――
と空気を震わす音がした。
同時に目の前の行き止まり部分に、透き通るような大きな薄黄色の三角形が現れた。
おわっ!? なにこれ!?
ぶおん、と再び空気が振動し、三角形の中に突如として小部屋が出現する。
今の今まで何も存在していなかった空間に、白い壁に囲まれた小部屋が建っている。
ほへー、スゴイ。これが端境一族の結界術なの?
良く分かんないけど、とにかくスゴイや!
あたしは思わずパチパチ拍手した。門川君も感嘆の声を上げる。
「結界術で長期封印し、それを瞬時に呼び出したか。・・・見事だ」
「恐れ入りまする」
マロさんが小部屋の出入り口らしい部分の簾を捲り上げた。
「ささ、この中でおじゃりまする。皆様どうぞ」
門川君を先頭にあたし達は順番に入っていった。
「お邪魔しま~っす。さ、しま子もおいで」
「うあ~~」
「あ、少々お待ち下さい! 天内のお嬢様!」
セバスチャンさんが慌ててこっちに伸ばした手が頭にぶつかる。いて。