Loneliness
朦朧とする視界の中で、
団長の瞳に浮かんだ光が煌めく。
狂ったような、輝きで。
「……死ぬ事は許さない。
お前は一生
俺の奴隷として生きるんだ!!」
その言葉を聞いた瞬間。
「ぐあぁっ!!」
じゅうっと言う、
何かが焼けるような音と、
焦げ臭い匂いが鼻を突き。
胸の真ん中に鋭い痛みを感じ、
悲鳴を上げた。
何を されたか気付くのに、
時間は掛からなかった。
何処の国にも
必要悪とされている、奴隷。
彼等は躰の何処かに必ず
“奴隷の印”と呼ばれる焼き印を
押されていた。
王立騎士団の団長である男が
それを持っている事 自体、
異常な事ではあるが。
俺の躰には、
所有物であると言う烙印が、
押されたのだ。