Loneliness
それから約1ヶ月後。
母さんの お腹の中の子供は、
この世界で息を する事 無く、
死んでしまった。
流産だった。
呆気無い死。
埋まらない空虚感。
母さんは酷く落ち込んで
ずっと布団から出て来なかったし、
僕は どうしたら良いのか、
どうすれば良いのかも判断 出来ず、
虚ろに毎日を過ごした。
この国は、まだ余り医療が発達していない。
肺炎や盲腸で大勢の人が死ぬし、
予定より早く生まれて来た赤ちゃんが
死んでしまう事も多い。
生まれて来た子供が無事 成人するのは
2分の1くらいの確率だ。
だから仕方の無い事ではあったのだけれど、
僕達 家族には、酷く手痛い仕打ちだった。
そして。
この日を境に、僕の人生は大きく変わった。