サイコーに不機嫌なお姫様。



部屋に帰りついて早速なおに思ったことをぶつける俺。



「男と二人でランチ行ってたわけ?」


「男って言っても友達じゃん!!」


「じゃあ、俺が女友達二人とランチ行っても怒らない?」


「全然! 友達なんでしょ? 恋愛感情なければいいよ」



平行線の会話。
価値観が違うのかなぁ。



ため息をついて、ソファーに座るとなおも隣に座ってくる。



「ツッチー……やきもちも妬かないでって最初で言ったじゃん」



言ったよ。
言ったけど!!



「私のこと信用してないの?」


「してるよ。でも俺といるより、友達を選ぶのは構わないけど俺以外の男を選ばれるのは気分悪い」


「男も女も関係ないじゃん! 私を信用してたらそんなこと言わないよ!!」



なおは立ち上がってバックを持って玄関に向かう。



「待てよ! なお!!」


「ガッカリだよ……あんたは私のこと一番理解してくれてると思ってた」





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