サイコーに不機嫌なお姫様。
「彼氏の名前も知らないでよく付き合ってられるな!?」
バタバタしてるなおの腕を強く押さえ付けて、首筋にキス。
「やっ! 嘘! 冗談だってばっ!!」
知ってる。なおがそんな失礼な女の子じゃないってこと。
「直哉でしょ一? なおや!!」
「……いい香り。キレイな顔だね」
「聞いてるのぉ!?」
もう、うるさい女王様はキスで黙らせる。柔らかな唇。
長いまつげに、いつもしっかりしたメイク。甘い香水とまざったなおの香り。
すっかり俺リードのキスで、さっきまでの女王様がお姫様に変わる。
かわいい。
たまらない瞬間。
ドキドキしてる顔のなお。いつも強気な彼女も魔法にかかれば、かわいい女の子。
大人しくキスに応えてくれるなおが愛しくて、思わず手がボタンに伸びた瞬間……