サイコーに不機嫌なお姫様。



暗い寝室……

なおを寝かせて首筋に舌を馳せらせる。



「やっ……あっ……」



っ……そんな声を出されるとたまんないんだけど。



「絶対に俺が最初で最後の男だから……」



二度と離さないから。絶対に大切にするから……



手と指がなおの体に触れるたびに体を震わせて甘い声を出す。



その声に俺はすっかりやられて気が遠くなりそう……



そのまま左手で足をなぞった時に……



まさかの



ええ、お約束の



リビングからわずかに聞こえてくる携帯の着信音。



俺もなおも固まる。



「……こんな時間に誰から?」


「あ、家に泊まること電話してない」



…………………………。



「なおのバカ一一!!」



有り得ねー!!もう……マジでこんなお約束いらねー。



なおは慌ててリビングに親からの電話をとりに行った。



一人ベッドの上で脱力する俺。寝室に戻って来たなおは俺のへこみ具合を見て一言。



「ごめんね! 今日は途中でやめるなんて言わないから!」



なおの言葉を聞いてガバッと起き上がる。



しかし……いい雰囲気が壊れたしなー……



「ちょっとシャワー浴びてきていい?」





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