ナツ恋。
家に入ると懐かしい匂いがした。
都会のマンションじゃしない匂い。
「おじいさーん、夏香ちゃん!」
「おお来たか」
奥から聞こえたこれまた懐かしい声。
おじいちゃんだ。
「よう来た、久しぶりやなぁ」
「うん!」
「ほら、はよあがりなさい、ばあさんお茶」
「はいはい」
懐かしい、本当に懐かしい。
幼い頃の記憶と何も変わってないや。
ただちょっと、おじいちゃんとおばあちゃんが年をとった。
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