なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「あっそ。生きていけるだけでそれでいいの? 毎日の飯に困って住む家が四畳半で風呂なし便所なし台所共同で水しか出なくても? そのうち金も無くてぼろっぼろの格好しかできなくなって、頭ぼっさぼさで魅力も何もなくなったとしても、それでも萩原についてくわけ?」
「はい」
「よし分かった。ついてくんじゃなくて、こいつが生きる気力を無くして、クソ役に立たないアダルトニートみたいになって、毎日家でゴロゴロしてて、あんたが稼いで飯食わすはめになっても?」
「いいです。いいいい、いや、ちょっとそれは困るけど仕方ないじゃないですか! 今だって一日中働いてるんです。たいして変わりません」
「やさぐれて酒乱になるかもしれないよ。あんたに手を上げるかも」
「な、ならないように...しますよ。お酒、買わなきゃいいんだし」
「外に女作っても?」
「お金もないのに、どうやって作るんですか! それに、そんなことしないです!」
「あんたはね。じゃ、こいつが先に死んだらどうすんの? 例えばあんたに莫大な借金だけ残して」
「...払いますよ。好きで一緒になったんだから、そんなものは当たり前です。ハッピーは倍に、アンハッピーは半分にって言葉がありますし」
「それはお互い生きてりゃの話だろうが」
「!!!」
「...ふーん」
ぜーぜーするし。この掛け合い、けっこうしんどい。
この人、ちょいちょい言葉遣い荒くなっておかしい感じになるけど、元ヤンお姉さまだったのかな。でも、その首筋を見せる感じで髪をかきあげる仕草はめちゃくちゃセクシー。
おでこにかいた汗を右手の甲でぐわっしと横に引いて振り払う私とはぜんぜん違う。
だめだ私。セクシーには程遠い。