なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
心地よく暖かい重さを体に感じて目を覚ませば、そこには優しい笑みと穏やかな視線を向ける彼がいて、私の上に馬乗りになっている。
「お...はようござい...ま...す?」
「なんで挨拶が疑問形になるの?」
寝顔をまじまじと見られるのは、それはそれで恥ずかしい。ブランケットを顔が隠れるくらいまで引っ張りあげたいんだけど、私と萩原さんの間にはそんなもんは無くて、
「ちょっ...あの、そんなに見られると、恥ずかしいですよ?」
「また疑問形」
「あの、だって、ええと...恥ずかし...」
「朝からうるさいね。ちょっと黙ってくれる?」
「でも...んっ」
言い訳の途中でキスで口を塞がれて、とろけるリズムで舌をからめられれば、あえぎ声が漏れる。
それに応えるように激しくなって、もっと欲しくなって背中を反らせて反応すると、するりと右腕が入り込んでくる。
背骨に沿って指先で撫でるように腰までなぞり、そのまま指先はお腹に回ってきて腰骨を捉え、更に内腿を焦らすように触ってくる。
唇と舌は首から鎖骨、胸、お腹...とおりてきて太ももからふくらはぎまで時間をかけて愛される。
どくどくしている所は焦らされて更に濡れてきていて、
腕を頭の上でひとつにまとめられて、そんな私の姿を見て楽しんでいる彼の目にやられる。苦しい。
見られているのは恥ずかしいけれど、でも、嫌じゃない。
それに、私はきっと困った顔をしているんだろうな。
だって、抑えられた両手首は締め付けられているけれど、それに悶えている私がいて、そんな私を見て鼻でくすって笑ったから。