なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「もう一回言いましょうか」
聞きたくない。
「...私、諦めませんからっ。ずっと側にいたいんです! い、いる自信だって、あります!」
「......はぁー...あのね、中学生の恋愛じゃないの。それじゃ、そのあなたの大事な人の人生がかかっていると想像して、自分が足手まといだと思ったらさっと引けるってのが大人の恋愛でしょ。あなたのは、おままごとみたいなものよ」
「こ、この前ちゃんと、話しましたっ! あ、あのコーヒーショップのことだって...行ったことないって言ってたしっ」
負けないっ。足手まといって言われてショックだけど頑張る。
「.........コーヒー? なんの話してるの? いいわ。あなたのせいで萩原の今後がダメになるってこと、覚えておいて」
「ちょっと待ってください」
あのときの会話、覚えてないんですか?
萩原さんと一緒に行ったって言ってたこと、全く忘れてる?
「言葉のあやっての知らないわけ?」
あんなに真剣に悩んだ私、バカみたい。
言葉のあやって何それ。あの状況でそんなこと言うなんてひどすぎる。
.........ったくっ!
「じゃ、なぜ私が一緒じゃなんでダメなんですかっ!
別に私がいてもいなくても変わりないと思うんですけど!
何が問題になるんですかっ!」
と、棒読みなかんじで、一気に言い切った。
「そんなの私が気にくわないからに決まってんじゃない」
それは耳を疑うもので、私の発想にないものの考え方をする人がこの短期間に二人も現れた。
真と野々宮さん。
タイプは違うけれど、自己中心的な考え方は同じ。
自分の思い通りにならないと気がすまない人。
そして、人をコマのように扱う人。
更に悪いことに、それをなーんとも思わずにやるからたちが悪い。
ってことに気づいてない人だ。
意識的に口角を上げる。
『いつでもどんなときでも平常心。笑っていること』
こんなところでミッション1が役に立った。
しかし、私は自分のことばっかりで、大切なことを聞き逃していた。