なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「なっちゃん、ひとつ報告があるんだけど」
「なんですか」
フロントでヨガマットの枚数を数えているときに店長に呼ばれた。
「うん。実は私たちね...」
「ん? 私たち?」
ばつが悪そうに鼻の頭をぽりぽりかいて目を泳がせている。
なかなか言ってくれない店長に、早く教えてくださいよとはっぱをかけると、耳元で小さな声で一言さらっと言った。
「まじですかっ!」
「声が大きい!」
「だってだってあんなに興味ないって言ってたじゃないですか」
「そうよっ!」
昔から興味ないわよって言ってたことなのに、今耳にしたことは真逆で正直びっくり。
毎日忙しく仕事に打ち込んでいる店長なのに、一体いつそんなことをする暇があったのか。
そして毎日のように顔を合わせているのに、なぜ私は気付かなかったのか...