なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「うちの会長...」
「会長なんですかっ!」
「だから、あの若さで会長っつーのは漫画の世界でしょ。もしくは恋愛小説の世界の話で」
「だったら」
「話は最後まで聞いてくれる? そういうとこあるよあんた」
萩原さんはうちの会社の会長の息子ということが店長によって証された。
会長の息子? そんなの初耳で、そもそもが社長の名前は知っているけれど、会長の名前までは分からないってのが本音。
「...嘘でしょ。萩原さんが?」
「そう。名前聞いたときにピンときた」
ああ...だからあのとき店長は萩原さんのところにいれば大丈夫だとか言ってたんだ。
「じゃ、社長っていうのは.........」
「すっごいきれいな女性」
「え? かっこいいって言ってたから私は男の人かと」
「かっこいい女性だってたくさんいるでしょうが」
かっこいい=男って思っちゃダメなんだね。
しかしその社長は忙しくしているようで、まだお目にかかれる機会はなくて、
話を戻すと、どうしてこのスタジオがなくなるわけなんだろうか。
詳しくは聞いてないけれど経営が難しくなっているということだけは下にも話が降りてきているということだ。
でもこのスタジオは順調に顧客も増やしてきていて評判もいいし、スタッフだってやたらめったらいるわけでもない。
最低限で回るようなシステムで、経費節減にだってなっているはずだ。
それがなんで?
この段階で?