なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「桜は完全にあたしを女だと思ってるけどね」
秀太郎さんは、してやったりな笑みだけど、私にとっては笑えない。
『なに言ってんのよ、私たち関係者なんだから云々...』
関係者どころかここの創設者たちじゃないか!
「それにしてもあんた終わってるよね。自分とこの社長の顔知らないなんて、どういうことよ」
「だって、どこにも出てないじゃないですか」
お前の目は節穴かっ! ときつい御言葉。スタジオの壁にでかでかと掲げられているモノクロの写真見たことない?
と、坦々と言われて思い返せば、そういや体の線の綺麗な女性がポーズ決めてるのがあったなぁって.........
「ちょっと話戻すわよ。あんたは...」
「私、本当に大バカですね」
店長にはなんでもかんでも話していたのに、重大なことは話さないで自分一人で答え出してたんだもん。
私に全部言わせようと、言いやすいように仕組んでくれてたことだってあったのに。
野々宮さんが強烈すぎて、彼女ならなんでもしてしまうような気がして、それこそスタジオ潰すことくらいいとも簡単にするって思って、ターゲットは萩原さんと私で、私がいなくなれば丸く収まると思ったから。
そうだよね、そんなことしても萩原さんは喜ばないし逆に怒るだろうな。目の前の秀太郎さんのように。
私の独りよがりだったんだよ本当に。