なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「...萩原夏七、それが俺の名前」
「はぎわら...なつ...な?」
嘘でしょ。そんなことってある? 雷が落ちてきたような衝撃に心臓が撃ち抜かれ、足の先から抜けてく感じ。
...待って待ってちょっと待って。なんか、なんか、少しだけ思いだしてきたかも。
大晦日にここに来たとき、おじさまみたいに一人で飲んでいた人がいた。
真のことでやけ酒してて、それで...
『年の瀬に一人でやけ酒ですか?』
『うるっさいですね。しょうがないんですよ』
『付き合いましょうか。都合よく私も一人なので』
『...お互い年末に一人って...悲しいですね』
『まあ、でもいいんじゃないですか』
そんな感じで私のやけ酒に付き合ってくれてた...
「萩原さん、もしかして...あの...」
「やっとか。やっと思い出した?」
それで、真のことで、どうやったらヨリを戻せるかってことを話してて、そうだ、復讐計画なんて私言った覚えない。
『名前、なんて言うんですか?』
『夏菜です。秋川夏菜』
『へー、偶然だね。同じ名前ですよ』
『うっそ! 男性でなつなって名前珍しいですね、初めて会いました。あ、でも漢字が違いますね』
『こんな偶然ってのもあるんですね』
『もうこの際私たち付き合っちゃいますか』