なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「...俺の親父だよ。それからマスターは、そいつは俺の兄貴。秀太郎は知ってるな? でだ、こいつは...」
おじさまを指指して親父と言い、マスターを指指して兄貴と言い、そして、野々宮さんを指指して...
「姉貴だよ。腹違いの」
絶句。思考回路遮断。いきなり電源が落ちるみたいにぷつりと落ちた。
腹違いのお姉さん? じゃあ、あの声は? ベッドギシギシ事件は?
別れなさいって、私に返してって言ってたのはなに?
なんなの...
体から力がさよならして、野々宮さんのとなりにどっかりと腰かけた。
そんな私をめんどうくさそうに見て舌打ちして、手でしっしって野良猫を追っ払うような仕草をした。
「夏七」
「「はい」」
おじさまに呼ばれてやる気のない返事をしたけど、私の返事と同時に返事をしたもう一人の人。
「萩原さん...なんで?」