なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
不思議なことに萩原さんは手を出すことなく、後ろから私を抱きしめたまま、髪を撫でるだけで、そのうち寝息を立て始めた。
この先、私に降りかかってくる災難になんて気付くわけもなく、そのうちの一人は萩原さんと以前からいろいろな関係があることなんて......ソファーで眠り始めた私には分かるはずが無かった。
そして、先に寝てしまったのは私の方で、そんな私を後ろから抱きしめ、髪を撫でる萩原さんが考えている複雑な胸のうちなんて、
自分のことしか考えていなかった私には見抜けるはずもなかった。