なにやってんの私【幸せになることが最高の復讐】
「一緒に寝る? あ、寝るだけだよ」
横になったままこっちを見ないで言ってるけど、その肩は揺れている。
きっと、いや、確実に笑ってるよね。
「早く」
「早くって...ちょっと」
「昼寝するだけ。何もしないし、何かしろって言われてもしないから大丈夫」
「な! 何かしろなんて言いません!」
絶対言わないし!
「......ふーん、そう」
ふーん、そう。ってなんかあった風な言い方が気になるけど、ここは深く聞かないほうがいいだろう。
静まりかえった室内からは心地の良い音楽が静かに流れていて、今までそんな音楽がかかっていたなんて全く気がつかなかった。
お昼寝くらいなら......何もしなければいいんだし。
え? これは私が思うことじゃないだろう。
そして、しないって言ってるし。
ソファーのところまで歩いていくとブランケットにくるまった萩原さんがいて、こっちを見て笑って、『おいで』って声に出さないで口だけで言う。
素直にそれに従った私は、その先を期待したのか、はたまたただ眠かっただけなのか、まだ分からない状態だったけど、潜り込んだ萩原さんの胸は温かくて優しくて眠気を誘うものだった。