狡猾な王子様
車の中では、私が瑠花さんと旦那さんのことを訊いてばかりだったけど……。
照れ臭そうにしながらも話してくれる彼女のお陰で、木漏れ日亭にいた時よりも盛り上がった。
「じゃあ、瑠花さんって副社長夫人なんですね」
「そんな……。私はもともと普通のOLだったので、そんな立派なものじゃないですよ」
「じゃあ、今はお仕事は?」
「理人さんと話し合って、入籍の直後に退職しました。でも、妻としてまだまだ至らないことばかりで……。お恥ずかしいんですけど、この歳でテーブルマナーを習ったりもしたんです」
「いいじゃないですか。他にもなにか習い事をされてるんですか?」
「テーブルマナーは一度講習を受けただけなんですけど、今は週に一度ずつ英会話と着付け教室に通ってます。それからお料理教室と、時々友人に誘われてヨガに行ったり……」
「なんだか、本当に奥様って感じですね」
信号待ちで羨望にも似た眼差しを向けた私に、瑠花さんは微苦笑を零して首を横に振った。
照れ臭そうにしながらも話してくれる彼女のお陰で、木漏れ日亭にいた時よりも盛り上がった。
「じゃあ、瑠花さんって副社長夫人なんですね」
「そんな……。私はもともと普通のOLだったので、そんな立派なものじゃないですよ」
「じゃあ、今はお仕事は?」
「理人さんと話し合って、入籍の直後に退職しました。でも、妻としてまだまだ至らないことばかりで……。お恥ずかしいんですけど、この歳でテーブルマナーを習ったりもしたんです」
「いいじゃないですか。他にもなにか習い事をされてるんですか?」
「テーブルマナーは一度講習を受けただけなんですけど、今は週に一度ずつ英会話と着付け教室に通ってます。それからお料理教室と、時々友人に誘われてヨガに行ったり……」
「なんだか、本当に奥様って感じですね」
信号待ちで羨望にも似た眼差しを向けた私に、瑠花さんは微苦笑を零して首を横に振った。