狡猾な王子様
続きを待っていると、南ちゃんが私の心情を察するようにフワリと微笑んで見せる。
「とにかく一瞬で玉砕しちゃったんだけど、どんどん好きになっちゃって諦められなくて……」
「もう一度告白したの?」
「もう一回どころか、軽く五回は告白したよ」
あっけらかんと言い放った南ちゃんは、「秋って見掛け以上に手強くって」なんてため息をついた。
さっきよりも驚いた私は、声を上げるのも忘れてポカンとしてしまう。
たった一度の告白だって、とてつもなく勇気がいるもの。
それなのに、振られてからもさらに五回は告白したと言う南ちゃんは、実はとんでもなく強者なのかもしれない。
彼女が秋ちゃんと付き合えている理由が、たった今よくわかったような気がした。
「やっと頷いてくれた時には、最初に告白してから半年くらいは経ってたかな?その時は、たぶん私の押しに負けたんだろうけどね」
微苦笑を零す南ちゃんは、夜空に浮かぶ月なんかよりもとても綺麗だった。
「とにかく一瞬で玉砕しちゃったんだけど、どんどん好きになっちゃって諦められなくて……」
「もう一度告白したの?」
「もう一回どころか、軽く五回は告白したよ」
あっけらかんと言い放った南ちゃんは、「秋って見掛け以上に手強くって」なんてため息をついた。
さっきよりも驚いた私は、声を上げるのも忘れてポカンとしてしまう。
たった一度の告白だって、とてつもなく勇気がいるもの。
それなのに、振られてからもさらに五回は告白したと言う南ちゃんは、実はとんでもなく強者なのかもしれない。
彼女が秋ちゃんと付き合えている理由が、たった今よくわかったような気がした。
「やっと頷いてくれた時には、最初に告白してから半年くらいは経ってたかな?その時は、たぶん私の押しに負けたんだろうけどね」
微苦笑を零す南ちゃんは、夜空に浮かぶ月なんかよりもとても綺麗だった。