狡猾な王子様
「おい、ふう。明日の配達、俺が行ってもいいぞ」
「え?」
「千佳子さんたちは昼からおふくろの手伝いするみたいだし、お前もそうしたらどうだ?」
世間はクリスマスで色めき立つクリスマスイヴの前夜、ウォーキングに付き合ってくれている秋ちゃんがそんなことを言い出した。
我が家は毎年、イヴの夜にご馳走が並ぶ。
明日はたまたま千佳子ちゃんのパートが休みで、弥生ちゃんも午後からは時間があるからと、先週から皆でどんな料理を作ろうかと盛り上がっていた。
南ちゃんは仕事があるけど夜には遊びにくることになっていて、なんだかんだでちょっとしたパーティーみたいになる予感がしている。
もちろん私も配達を終えたあとで夕食の支度を手伝うつもりでいたから、秋ちゃんの申し出はありがたくはある。
だけど……。
「大丈夫だよ!夕飯の支度は、配達が終わってから手伝うから!」
木漏れ日亭からの注文が入っている明日の配達は、私にとってはイヴの夕食の支度よりも重要だった。
「え?」
「千佳子さんたちは昼からおふくろの手伝いするみたいだし、お前もそうしたらどうだ?」
世間はクリスマスで色めき立つクリスマスイヴの前夜、ウォーキングに付き合ってくれている秋ちゃんがそんなことを言い出した。
我が家は毎年、イヴの夜にご馳走が並ぶ。
明日はたまたま千佳子ちゃんのパートが休みで、弥生ちゃんも午後からは時間があるからと、先週から皆でどんな料理を作ろうかと盛り上がっていた。
南ちゃんは仕事があるけど夜には遊びにくることになっていて、なんだかんだでちょっとしたパーティーみたいになる予感がしている。
もちろん私も配達を終えたあとで夕食の支度を手伝うつもりでいたから、秋ちゃんの申し出はありがたくはある。
だけど……。
「大丈夫だよ!夕飯の支度は、配達が終わってから手伝うから!」
木漏れ日亭からの注文が入っている明日の配達は、私にとってはイヴの夕食の支度よりも重要だった。