狡猾な王子様
南ちゃんの言う通り、この可愛い手袋はデザインも金額的にも自分には不釣り合いだという思いはあったけど、使えずにいる一番の理由は他にある。
色々な感情を置いておけば、英二さんにプレゼントして貰えたことはやっぱり嬉しい。
ただのお礼だったとしても、彼が私のためになにかを選んでくれたという事実。
それはまるで、奇跡のようにも思えたのだから。
だって、どれだけ英二さんのことを好きでも、彼と結ばれることはない。
英二さんには誰とも恋愛をする気がないし、彼にその気が芽生えたとしてもきっと佐武さんのような綺麗な女性が選ばれるだろう。
だからこそ、叶うことがないとわかっているこの恋をしていた中で、もしかしたら一番嬉しかった出来事だったかもしれない。
ただ、そんな風に思っている反面、この手袋を使ったら英二さんのことをますます好きになってしまうような気がして……。
今でも抑え切れなくなりそうなほど大きく育った感情が、いつかまた彼の前で溢れ出してしまいそうで怖かった。
色々な感情を置いておけば、英二さんにプレゼントして貰えたことはやっぱり嬉しい。
ただのお礼だったとしても、彼が私のためになにかを選んでくれたという事実。
それはまるで、奇跡のようにも思えたのだから。
だって、どれだけ英二さんのことを好きでも、彼と結ばれることはない。
英二さんには誰とも恋愛をする気がないし、彼にその気が芽生えたとしてもきっと佐武さんのような綺麗な女性が選ばれるだろう。
だからこそ、叶うことがないとわかっているこの恋をしていた中で、もしかしたら一番嬉しかった出来事だったかもしれない。
ただ、そんな風に思っている反面、この手袋を使ったら英二さんのことをますます好きになってしまうような気がして……。
今でも抑え切れなくなりそうなほど大きく育った感情が、いつかまた彼の前で溢れ出してしまいそうで怖かった。