秘蜜の秘め事
古沢さんを見送ると、ドアに鍵をかけて自室へ入った。

机の上に置いてある卓上カレンダーに視線を向ける。

テストが近いと言えば、近い。

だけど、成績が悪くなってもいいから古沢さんに会いたいと思っている。

「テストを口実に、真と距離を置こうとするなんて…」

わたし、何やっているんだろう?

古沢さんは、きっと気づいてしまったはずだ。

頭のいい彼なら、きっと気づいたはず。

わたしが距離を置こうとしていることに。

「嫌われた、かも…」

ハハッと笑った乾いた声は、小さな部屋に大きく聞こえた。
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