秘蜜の秘め事
「じゃ、決定決定♪」

マユミがうんうんとうなずいて、机のうえに置いていたカバンを持った。

「えっ…」

わたし、何にも言っていないんだけど…。

「17時に駅前集合ねー」

カナコも言うと、マユミとミサキと一緒に教室を後にした。

わたしは何も返すことができなくて、3人の後ろ姿を見送ることしかできなかった。


何で行かなきゃいけないのよ…。

わたし、何にも言ってないのに…。

家までの足取りが、重かった。

テストが全部終わって嬉しいはずなのに、わたしの心は憂うつに包まれていた。

「あっ…」

いつの間にかマンションの前についていた。
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