秘蜜の秘め事
だけどそこに、一抹の殺意みたいなものを感じた。

それが怖かったから、肩が寒さを感じたように震えた。

「どうしたの?」

そう聞いてきたきぃちゃんが怖くて、わたしは目を伏せた。

怖い…。

頭の中に浮かんでくるのは、この前見た夢の出来事。

きぃちゃんに犯されそうになった、あの夢だ。

あの夢みたいに、今にも襲ってくるんじゃないかと思った。

何かごまかさなきゃと思っても、この状況に何かを思い出すのは不可能だった。

でも、何か言わなきゃ…!

黙ってたら、変に思われちゃう…!

「――か、カナコって言う女子校時代の同級生がね、炭酸が苦手だったの」

とっさに出てきた名前は、高校時代の友人の名前だった。

ごめんね、カナコ。

心の中でわたしはカナコに謝った。
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