秘蜜の秘め事
古沢さんを避けようと思ったら額に何かが触れた。

触れたのは、彼の手だった。

「熱はないみたいだね」

古沢さんは探るようにわたしの額をさわる。

ヤだ…。

わたしは、自分の躰が震えそうになったのを感じた。

ドキドキと、心臓がうるさい。

古沢さんの手が額から頬に下りる。

その瞬間、わたしは思わず目を閉じた。

さわらないで…。

口から、その言葉が出そうになった。

躰が震えそうになる。

心臓がうるさいこと。

躰が震えそうになっていること。

それらを、古沢さんに知られたくない。

「――いやっ!」

自分の声に閉じていた目を開けた。
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