すっぴん★

俊介はグラスを少し上に掲げ、一点の曇りが無いか、一心不乱に点検
している。
そして、そうしながら考えが纏まったのか、大胆な発言を口にした。




「俺、瑞々しい生野菜が食べたくなって来た」


「注文したら」


素が一言。





「俺が食べたいのは、赤ちゃんみたいな生野菜だよ」





「えっ・・・、私が・・・」




素は、俊介を見て顔をぽーと赤くした。






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