すっぴん★
ゴクンゴクンごく~ん。
かおるが急ピッチでビールを口の中へ。
瞬く間に、ビール瓶が空になった。
「おい、ビールや。ビールや言うてんのが分からへんのか」
かおるは、酒を飲むほどに荒れて来る。
「いま、注文しましたからね。すぐに、ビールが来ると思いますよ。
でも、余りがぶ飲みしない方が・・・」
「つべこべ言わんと、酒を持って来んか~」
かおるが怒鳴り声を上げた。
「はい、分かりました」
俊介は店員が持ってきたばかりのビールを、慌ててかおるのコップに
注いだ。
「すっぴん・・・。すっぴん・・・。すっぴんがそんなにええのんか。
こら、俊介。答えんか~」
かおるが俊介にしきりに絡んでくる。