すっぴん★
「そろそろ退散しましょうか」
と、俊介が一言。
「もう帰る。これからだと言うのに・・・」
かおるは、まだまだは飲み足らない様子。
「まだ、飲むつもりですか。もう飲み過ぎですよ」
「もう一軒だけ。お願いやから!」
かおるが、両手を合わせて俊介に懇願している。
「しょうがないなあ。あと一軒だけですよ」
「嬉しい」
かおるがよろよろしながら立ち上がった。
俊介が勘定を済ませ店の外に出た。
かおるはふらふら、ふらふらと千鳥足。
「大丈夫ですか」
俊介がかおるに声を掛けた。