すっぴん★

素は、高橋の横顔をぼんやりと見ていた。そして、女装している高橋
に犯されている光景を、なぜか妄想していた。



高橋 この化粧品も反応しないわね。
素  と、言う事は、化粧品アレルギーではないという事。


高橋 そういう事ね。
素  ありがとう。本当に感謝しているわ。


高橋 お礼の代わりに抱かせてね。ねえ、いいでしょう。
素  ええ、そんなあ。


な、な、なんと、高橋がいきなりスカートのまま、素に馬乗りになっ
て来たではないか。ミニスカートなので、真っ赤なパンティが丸見え。


(見たくない。見たくない。死んでも見たくない)


鮪のような赤い口紅を塗りたくった高橋の唇が、素の唇を目掛けて蛸
のように吸い付いて来る。


(げ~、気持ちわりい)


素が首を捻り、素早く鮪のような高橋の唇をかわす。
高橋の唇が首筋に。


(あれ~、助けて~~。私は、オカマじゃない。誰か~。女装した蛸
に犯される~)


素は、ますます妄想をエスカレートさせた。



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