すっぴん★


「・・・。うっふっふっふ・・」


そこまで妄想して、素は思わず吹き出してしまった。


「何がそんなに可笑しいのよ~。気持ちが悪いわねえ」
「ごめん。ごめん。つい、変な事を思い出したの」


うっふっふっふっ。


そう言いながら、なおも素は含み笑いが止まらない。


「まさか、私の事。嫌ねえ。止めてよ。そんな事よりテストはどうす
るのよ」

高橋がテストに話を戻した。


「本当にいいの」

素が高橋を見て呟いた。


「ああ」
「じゃ、お願いするわ」


「じゃ、決定」
「よろしくね」


高橋が決定という判断を下した。
素は小さく頭を下げた。


高橋の自宅でテストする事が決まり、二人は高橋のマンションへと向
った。








< 72 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop