すっぴん★
「・・・。うっふっふっふ・・」
そこまで妄想して、素は思わず吹き出してしまった。
「何がそんなに可笑しいのよ~。気持ちが悪いわねえ」
「ごめん。ごめん。つい、変な事を思い出したの」
うっふっふっふっ。
そう言いながら、なおも素は含み笑いが止まらない。
「まさか、私の事。嫌ねえ。止めてよ。そんな事よりテストはどうす
るのよ」
高橋がテストに話を戻した。
「本当にいいの」
素が高橋を見て呟いた。
「ああ」
「じゃ、お願いするわ」
「じゃ、決定」
「よろしくね」
高橋が決定という判断を下した。
素は小さく頭を下げた。
高橋の自宅でテストする事が決まり、二人は高橋のマンションへと向
った。