すっぴん★
「私は、女の子になった自分を見て満足しているだけで、男性の気を
引くのが目的では無いですもん」
高橋が自分の心を素直に口から出した。
まんざら、嘘でも無さそう。
「ふ~ん」
素がわざとつれない素振りを。
「ねえ、どうしても、駄目?」
「ごめん」
「これだけ言っても駄目か。辛いけど、諦めるほかないのね」
やっと、高橋が素を諦める決心をした。
「ごめんね。いつまでも同級生のままでいようよ。」
「仕方が無い。そうしますか。でも、条件があるわ」
「条件?」
素は高橋が何を言い出すのか、聞き耳を立てた。