ロリポップ
落ち着こうとシャワーを浴びて、冷静になればなるほどさらした醜態に落ち込んでいく。
カフェオレをいれて、放り出したままのスマホに手を伸ばす。
文面は更に続いていて、読むのをやめようかと本気で削除ボタンを押しそうになった。
さすがに、それじゃあ、黒やぎさんと白やぎさんみたいじゃない?
黒やぎさんたちはメールじゃなくて手紙で、削除じゃなくて食べちゃったんだけど・・・。
恐る恐る下へと読み進めると、昨日の逃亡の一件には全く触れていなかった。
寝ぼけた対応の事の、最初の一文だけ。
《明日、時間があったら初詣に行きませんか?実は僕、まだ、行ってないんです。よかったら一緒にどうですか?》
最後に、《都合のいい時間を連絡ください》と書いてメールは終わっていた。
初詣のお誘い、か。
実家で同級生と済ませてきたけれど、恩田君が行こうと言ってくれるのが嬉しい。
うれしいけど、彼女とはいってないの?と疑問が浮かぶ。
仲良さそうな感じだったのに、初詣に行かないって事もあるのかな・・・。
宗教上の違い、とか?
行くか行かないか・・・と一瞬悩んだけれど、やっぱり行こうとメールを開く。
《おはよう。昨日は寝ぼけていたみたいで、ごめんなさい。お昼からなら行けるけど、一時とかでも大丈夫?》
送信すると、すぐに返事が帰ってきた。
《おはようございます。一時で大丈夫です》
との返事に、2人のマンションから真ん中あたりの神社で待ち合わせることにした。
恩田君からの
《楽しみに待ってます》
のメールに嬉しくなったけど、彼女の存在が頭をちらついて複雑な気持ちになる。
彼女は私が恩田君と初詣に行く事、知ってるのかな・・・。
知ったら嫌な気持ちになるんじゃないかな・・・とか考えながら、着ていく服を選んでいる私は、矛盾していると自分でも思った。
カフェオレをいれて、放り出したままのスマホに手を伸ばす。
文面は更に続いていて、読むのをやめようかと本気で削除ボタンを押しそうになった。
さすがに、それじゃあ、黒やぎさんと白やぎさんみたいじゃない?
黒やぎさんたちはメールじゃなくて手紙で、削除じゃなくて食べちゃったんだけど・・・。
恐る恐る下へと読み進めると、昨日の逃亡の一件には全く触れていなかった。
寝ぼけた対応の事の、最初の一文だけ。
《明日、時間があったら初詣に行きませんか?実は僕、まだ、行ってないんです。よかったら一緒にどうですか?》
最後に、《都合のいい時間を連絡ください》と書いてメールは終わっていた。
初詣のお誘い、か。
実家で同級生と済ませてきたけれど、恩田君が行こうと言ってくれるのが嬉しい。
うれしいけど、彼女とはいってないの?と疑問が浮かぶ。
仲良さそうな感じだったのに、初詣に行かないって事もあるのかな・・・。
宗教上の違い、とか?
行くか行かないか・・・と一瞬悩んだけれど、やっぱり行こうとメールを開く。
《おはよう。昨日は寝ぼけていたみたいで、ごめんなさい。お昼からなら行けるけど、一時とかでも大丈夫?》
送信すると、すぐに返事が帰ってきた。
《おはようございます。一時で大丈夫です》
との返事に、2人のマンションから真ん中あたりの神社で待ち合わせることにした。
恩田君からの
《楽しみに待ってます》
のメールに嬉しくなったけど、彼女の存在が頭をちらついて複雑な気持ちになる。
彼女は私が恩田君と初詣に行く事、知ってるのかな・・・。
知ったら嫌な気持ちになるんじゃないかな・・・とか考えながら、着ていく服を選んでいる私は、矛盾していると自分でも思った。