ロリポップ
スルリと出た私の本心。
あ・・・でも、その前に好きって言うはずだったのに。
言わなくちゃ、と思った時には唇は言葉を発する事は出来なかった。
チュッと軽く触れたかと思った唇は、一瞬にして呼吸も奪われるほどのキスへと変わって行く。
抱きしめていたはずの背中は、いつしか向かい合わせになってぴったりとくっつく感触に、体が熱を帯び始める。
塞がっているはずのその手で、後頭部を抑えられて逃げられなくなる。
背中にまわす私の指先が、恩田君のシャツをきつく掴りしめた。
「・・・っん」
と唇の端から漏れる私の声は、自分のものとは思えないほど甘い。
深くなるキスは、歯列をなぞられる度に、絡みつくその舌先に触れるたびに新しい官能を呼び起していく。
お互いの唇を貪りあうように激しく求め合う唇からは、あふれた唾液が流れ落ちる。
交わされるキスの数のたびに、響く淫らな音が余計に体の熱を増す。
わずかに離された唇から、唾液が流れ落ちた。
それを指で拭う恩田君の瞳は熱っぽくて、ゆらゆらと潤んでいた。
「・・・はぁ・・・バカ・・・」
呼吸を整える私の一言に、クスッと笑う恩田君は余裕の笑みを見せる。
「お願いしたのは逢沢さんですよ?」
うっ・・・・・。
確かにお願いしたけど。
思った以上にっていうか、こんなにキスがうまいとは想像してなかったのよ・・・。
仕掛けておいてこんなことを言うのもなんだけど。
キスだけで気絶しそうなくらい気持ちよかった・・・なんて、絶対に言えないけど。
「本気にしても・・・いいの?」
好きだと言ってくれた恩田君の気持ちを信じてないわけじゃない。
でも、確認しておきたかった。
本気で好きになってもいいのかを。
今更、好きじゃないって言われても引き返す事は不可能だけど。
「今更ですよ、その質問」
笑う恩田君は、私の額に自分の額を押し当てて抱きしめる。
「もう逃げられませんよ?覚悟してくださいね?」
そう言って、軽くキスをした。
「・・・うん。・・・恩田君」
「何ですか?お願いですか?」
ふんわりと微笑むふわふわの雰囲気はそのままなのに、和めなくなってしまった恩田君。
ちゃんと言うから。
ちゃんと言うから聞いて。
「・・・好きだよ」
一瞬、見開いた目が穏やかに微笑む。
「やっと聞けた・・・・・」
そう囁く小さな独り言のような呟き。
大好きだよ、恩田君・・・・・。
あ・・・でも、その前に好きって言うはずだったのに。
言わなくちゃ、と思った時には唇は言葉を発する事は出来なかった。
チュッと軽く触れたかと思った唇は、一瞬にして呼吸も奪われるほどのキスへと変わって行く。
抱きしめていたはずの背中は、いつしか向かい合わせになってぴったりとくっつく感触に、体が熱を帯び始める。
塞がっているはずのその手で、後頭部を抑えられて逃げられなくなる。
背中にまわす私の指先が、恩田君のシャツをきつく掴りしめた。
「・・・っん」
と唇の端から漏れる私の声は、自分のものとは思えないほど甘い。
深くなるキスは、歯列をなぞられる度に、絡みつくその舌先に触れるたびに新しい官能を呼び起していく。
お互いの唇を貪りあうように激しく求め合う唇からは、あふれた唾液が流れ落ちる。
交わされるキスの数のたびに、響く淫らな音が余計に体の熱を増す。
わずかに離された唇から、唾液が流れ落ちた。
それを指で拭う恩田君の瞳は熱っぽくて、ゆらゆらと潤んでいた。
「・・・はぁ・・・バカ・・・」
呼吸を整える私の一言に、クスッと笑う恩田君は余裕の笑みを見せる。
「お願いしたのは逢沢さんですよ?」
うっ・・・・・。
確かにお願いしたけど。
思った以上にっていうか、こんなにキスがうまいとは想像してなかったのよ・・・。
仕掛けておいてこんなことを言うのもなんだけど。
キスだけで気絶しそうなくらい気持ちよかった・・・なんて、絶対に言えないけど。
「本気にしても・・・いいの?」
好きだと言ってくれた恩田君の気持ちを信じてないわけじゃない。
でも、確認しておきたかった。
本気で好きになってもいいのかを。
今更、好きじゃないって言われても引き返す事は不可能だけど。
「今更ですよ、その質問」
笑う恩田君は、私の額に自分の額を押し当てて抱きしめる。
「もう逃げられませんよ?覚悟してくださいね?」
そう言って、軽くキスをした。
「・・・うん。・・・恩田君」
「何ですか?お願いですか?」
ふんわりと微笑むふわふわの雰囲気はそのままなのに、和めなくなってしまった恩田君。
ちゃんと言うから。
ちゃんと言うから聞いて。
「・・・好きだよ」
一瞬、見開いた目が穏やかに微笑む。
「やっと聞けた・・・・・」
そう囁く小さな独り言のような呟き。
大好きだよ、恩田君・・・・・。