純情のち、S彼氏

告白消しゴム

立花が問題を教えてくれたあの日から、私は立花を物凄く意識するようになってしまった。

「櫻井ー、うすー」

「たたたたたっ」

立花に話し掛けられるといつも焦る。

変な態度とらないように。変な事言わない用に。って。 

「たたたたた…?大丈夫?」

また変な態度をとってしまったようだ。

「立花っ!おはよっ!あはは!!」

一生懸命ごまかしても。

「今夕方だけど(笑)」

意識してるって、バレバレ。

さ、最悪…。

「え、じゃあ、こんばんは?」

「今日国語じゃん。同じクラスだよね?」

立花は真顔で私の挨拶をスルー。

「ちょ、、。うん、同クラだよ」

「いこーぜ」

ていうか、同じクラスってことは。

席が近くでありますようにっ!

塾の席はあらかじめ先生が決める。

仲良しだから隣がダメとか、成績順とかは関係なく、ほんとにランダムらしい。
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