幼馴染、マネージャー、恋人。
つぶやいたつもりの声は意外と大きくて
それは誠の耳にも届いたようで

「そうかもなぁ?」

あう。言い返せない


「なぁ、何かお礼ないの?」

「お礼って…?」

「例えば」




その先に言葉はなかった
誠が向かいじゃなく隣に座った理由がわかった



「…ん……」
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