どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


2人でベンチに腰かけて

黙り込む。


いつもの雰囲気と違うのはもうすでに分かっていた。


「…………。」


「……お前さ」

沈黙が続く中先に口を開いたのは、渉の方だった。


「心ちゃんのこと、ふったらしいな」

「ああ」


ふったというよりは俺には一緒にいる資格がないと思った。

たぶん俺が心の近くにいれば、その分だけ


アイツを傷つけるんだと思う。


「クリスマスイブの約束もすっぽかした」


「ああ」


言える事は何もない。

俺は約束を破って彩花の所へ行っていたのだから


「心ちゃん10時まで外で待ってたぞ」


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